山吹町遺跡2次調査

  • 山吹町遺跡2次調査 調査区南側1面全景(東から)
  • 山吹町遺跡2次調査 調査区南側2面全景(東から)
  • 山吹町遺跡2次調査 調査区南側3面全景:102号遺構材検出状況(東から)
  • 山吹町遺跡2次調査 102号遺構(暗渠排水跡)
  • 山吹町遺跡2次調査 調査区南壁土層堆積状況(北西から)

画像数:5枚

所在地 山吹町298番地     
ふりがな やまぶきちょういせき2じちょうさ
種別 埋蔵文化財包蔵地
年代 近世
備考 ※記録保存:発掘調査報告『山吹町遺跡Ⅱ』2017加藤建設㈱他
概要  山吹町遺跡は、山吹町の南西側に位置する江戸時代の遺跡である。
 2次調査地点は、江戸川橋通り山吹町交差点近くにあたる。この付近は18世紀前葉まで中里村であったが、延享2(1745)年にその一部が牛込中里町済松寺領百姓町屋として独立する。発掘調査では、調査地点の西側が町屋、中央から東側が耕作地であることが確認された。注目されるのは、それまで使用されていた水田が18世紀後葉に盛土され畑地へと転換される点である。この盛土の際には、木材や陶磁器類を充填した多くの溝が設けられており、これらは湿潤な土壌から水を抜くための暗渠排水と考えられる。採取した畑土壌は乾燥のため花粉があまり遺存していなかったが、ヒエ、コムギ、ナス、ソバ属の花粉を検出した。明治23(1890)年の牛込地域の産物作付け資料には水稲の他に、茗荷、麦類、里芋、甘藷、茄子等が書上げられている。発掘によって明らかとなった田圃から畑への転換は、江戸近郊農村が18世紀後葉から商品価値の高い、野菜や根菜類等へ生産をシフトしていったことを示している。