新宿区の文化財保護

◆新宿区では、地域の歴史や文化の礎となる貴重な文化財を未来に継承するため、昭和58年度に新宿区文化財保護条例を施行し、文化財の 調査、保護保存、活用を行っています。

◆新宿区の文化財保護のしくみは、区民ボランティアである文化財協力員の協力も得ながら各時代の文化財の掘り起こしを行い、文化財調査員(各分野の専門家を委嘱)による基礎調査を行い、その結果を文化財保護審議会(各分野の学識経験者を委嘱)に報告、その審議・答申を受けます。さらに、文化財所有者の同意を得て、教育委員会で決定されます。

新宿区指定文化財・登録文化財・地域文化財

◆新宿区では区内の文化財保護に関して、次の三種類の制度を設けています。
 Ⅰ 新宿区指定文化財・・・文化財のうち特に重要なものを指定します。
 Ⅱ 新宿区登録文化財・・・文化財のうち特に保存の必要があるものを登録します。
 Ⅲ 新宿区地域文化財・・・文化財のうち地域で守られてきたもので、地域の歴史を継承するため保存の必要があるものを認定します。

国指定・登録文化財と東京都指定文化財、東京都選定歴史的建造物

◆また新宿区内の文化財で国や東京都の文化財制度により保護されているものがあります。国や東京都の制度は次のとおりです。
 〇国指定文化財・・・国宝、重要文化財、重要無形文化財、国指定史跡、国指定名勝、国指定天然記念物などです。
 〇国登録文化財・・・国登録有形文化財などです。新宿区内では建造物が比較的多く登録されています。                

 〇東京都指定文化財・・・有形文化財、無形文化財、有形民俗文化財、無形民俗文化財、史跡、旧跡などです。
 〇東京都選定歴史的建造物・・・歴史的価値を有する建造物のうち、景観上重要なものを都景観条例に基づき選定します。

 ※このほか、文化財等に指定・登録されていないものにも貴重な文化遺産が多数あります。