南榎町遺跡3次調査

  • 南榎町遺跡3次調査 調査区①~③全景
  • 南榎町遺跡3次調査 110号遺構(地下室)(北西から)
  • 南榎町遺跡3次調査 355号遺構(ローム土崩落状況)(北から)
  • 南榎町遺跡3次調査 395号遺構砂利採掘坑(竪坑部分)(北から)
  • 南榎町遺跡3次調査 395号遺構砂利採掘坑(坑道内部)(北から)

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所在地 弁天町32     
ふりがな みなみえのきちょういせき3じちょうさ
種別 埋蔵文化財包蔵地
年代 古墳・近世
備考 ※記録保存:発掘調査報告『南榎町遺跡Ⅲ』2015㈱四門他
概要  南榎町遺跡は、南榎町、榎町、弁天町の一部に広がる古墳時代と江戸時代の遺跡である。
 3次調査地点(弁天町32)は、平成25(2013)年1月から9月にかけて発掘調査が行われた。この土地は、少なくとも延宝年間(1673~1680)には先手組同心屋敷となり、以来、200年近く同心たちが住み続け、その生活跡が確認された。しかし、発掘を進めると、北側の広い範囲で陥没跡が確認され、地震もしくは崖崩れの跡と推定された。さらに掘り下げるとトンネル状の空洞が発見され、縦横に掘られた坑道が陥没したものであることが判明した。坑道の深さが関東ローム層の下に堆積する砂礫層と一致することから、その目的は砂礫の採掘にあったと考えられる。出土遺物から17世紀末~18世紀初頭に採掘が行なわれたと推定される。但し、先手組同心屋敷からなぜ大量の砂利が採掘されたのか、その理由は明らかでない。