白銀町遺跡3次調査
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所在地 | 東五軒町1番地 |
ふりがな | しろがねちょういせき3じちょうさ |
種別 | 埋蔵文化財包蔵地 |
年代 | 近世 |
備考 | ※記録保存:発掘調査報告『白銀町遺跡Ⅲ』2013㈱武蔵文化財研究所他 |
概要 | 白銀町遺跡は、白銀町6から東五軒町1にかけて位置する縄文時代、奈良・平安時代、江戸時代の遺跡である。 3次調査地点(東五軒町1)は、江戸時代初期には酒井下総守下屋敷、延宝年中(1673~1681)には旗本屋敷となり細分化される。この土地は、相生坂(南北に延びる2本の坂道)に挟まれた一段低い土地で、拝領地の受け渡しのために作成された屋敷渡預絵図証文に付された絵図には北側が「かけなたれ(崖傾れ)」と記され、敷地内にかなりの高低差があったことが分かる。平成24(2012)年5月から7月に行われた発掘調査では、この崖下で東西13.4m、南北7.4mの瓢箪形の池跡が見つかった。崖からは現在も湧水が多いことから、この池は単なる庭園の一施設ではなく、崖から湧き出す大量の地下水を処理する目的もあったと推定される。その他に注目されるのは地鎮遺構である。1m四方ほどの穴に、2枚のかわらけ皿を合わせ口にし、5組据え、その周りには約170枚の銅銭が撒かれるように納められていた。その意図は明らかでないが、地鎮遺構は珍しく、あるいは、湧水や土砂崩れの危険を伴うこの土地を鎮めるという意味合いがあったのかもしれない。 |