若葉三丁目遺跡3次調査

  • 若葉三丁目遺跡3次調査 3面調査区中央2号建物跡付近(西から)
  • 若葉三丁目遺跡3次調査 3面351~352号遺構(厠跡)(東から)
  • 若葉三丁目遺跡3次調査 4面386号遺構土蔵基礎(北から)
  • 若葉三丁目遺跡3次調査 5面調査区東側遺構検出状況(西から)
  • 若葉三丁目遺跡3次調査 基本層序B地点(南東から)

画像数:5枚

所在地 若葉2-11     
ふりがな わかばさんちょうめいせき3じちょうさ
種別 埋蔵文化財包蔵地
年代 近世
備考 ※記録保存:発掘調査報告『若葉三丁目遺跡Ⅲ』2016加藤建設㈱他
概要  若葉三丁目遺跡は若葉二丁目、若葉三丁目の一帯に広がる江戸時代の武家屋敷、町屋の遺跡である。この付近は、江戸時代には鮫ヶ橋と呼ばれ、元和年間(1615~1624)には新田開発が行われるが、寛永13(1636)年の外堀の開削で盛土され、明暦年中(1655~1658)頃には百姓町屋が成立する。寛文4(1664)年には伊賀者給地となり、その後拝領町屋となる。
 平成26(2014)年1月から3月に実施された3次調査は1次調査の東隣、さらに3次調査の東隣では4次調査も行われており、江戸時代の複数の町屋敷を面的に捉えることができる貴重な遺跡である。発掘調査では、5回にわたる約4mの盛土が確認された。最も古い5面盛土は厚さ3mに達し、寛永13(1636)年の江戸城外堀普請に伴うものと推定される。但し、遺跡からは、この場所が本格的に市街化するのは、拝領町屋となる元禄9(1696)年以降と考えられる。発見された遺構は、道に面する表店の建物、裏手の長屋、その間に配された路地、井戸、厠、下水等で、町人の暮らしの実態を捉えることができた。