松平摂津守上屋敷跡1次調査(下水暗渠)

  • 松平摂津守上屋敷跡1次調査 調査区全景
  • 松平摂津守上屋敷跡1次調査 下水暗渠調査風景
  • 現在も使用される松平摂津守下水暗渠1
  • 松平摂津守下水暗渠現況
  • 松平摂津守下水暗渠復原CG

画像数:5枚

所在地 荒木町14番地先     
ふりがな まつだいらせっつのかみかみやしきあと1じちょうさ(げすいあんきょ)
種別 埋蔵文化財包蔵地
年代 近世
備考 ※記録保存:発掘調査報告『松平摂津守上屋敷跡下水暗渠』1998新宿区No.102遺跡調査団他
概要  荒木町一帯は、天和3(1683)年以降、尾張藩の支藩、美濃高須藩松平家(3万石)上屋敷となる。この屋敷は、旧紅葉川(現靖国通り)の支谷を囲む範囲で、北側に大規模な土手を築いて堰き止め、中央に大きな池を設けた。
 1次調査は、平成5(1993)年3月、東京都下水道局の下水管調査中に発見された石組の暗渠に対して行われた。調査地点は、谷を堰き止めた土手の中央にあたり、現地表下11mに位置する。安山岩製の石材を組んだ水路で、蓋石として長さ115cm、幅61cm、厚さ58cmに及ぶ直方体の石が並んで架されていた。確認した範囲は3.2mであるが、土手を貫くと推定されることから53m程続くと推定される。
 現在でも下水管として使用されおり、現役の下水道としては、太閤下水に次いで全国で2番目に古い。