尾張徳川家下屋敷跡2次調査
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所在地 | 戸山1-24 |
ふりがな | おわりとくがわけしもやしきあと2じちょうさ |
種別 | 埋蔵文化財包蔵地 |
年代 | 旧石器・縄文・弥生・古墳・奈良・平安・中世・近世 |
備考 | ※記録保存:発掘調査報告『尾張徳川家下屋敷跡Ⅱ』2003新宿区戸山遺跡調査会他 |
概要 | 尾張徳川家下屋敷(戸山屋敷)の造営は、2代藩主光友が正室千代姫(将軍家光の長女)のために造営した、13万6,000坪という広大な大名屋敷である。寛文12(1672)年には御殿、御守殿等が建造された。光友は庭園造営にも力を入れ、敷地の8割を占める池泉回遊式庭園には、築山・堂塔・茶屋・橋・門等様々な趣向を凝らした施設が設けられた。その後、自然災害と老朽化により徐々に施設は失われるが、宗睦が9代藩主となる18世紀後葉には再整備が為され、将軍や諸大名が度々散策に訪れる江戸随一の名園と賞される。 平成10(1998)年から平成11(1999)年にかけて行われた2次調査では、庭園の見どころの一つ、“龍門滝”を確認した。御泉水の水を堰き止め、大規模な石組の滝壺を設けたこの滝は水量調節が可能で、来園した旗本の見聞記によれば、下流の流れを渡る飛び石を水没させる趣向があった。 この他2次調査では、弥生時代の木道状遺構、古代の畦畔状遺構、戸山屋敷造営以前の水田跡も検出された。 |