落合遺跡15次調査
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所在地 | 中落合4-31 |
ふりがな | おちあいいせき15じちょうさ |
種別 | 埋蔵文化財包蔵地 |
年代 | 縄文・弥生・古墳・奈良・平安・近世 |
備考 | ※記録保存:発掘調査報告『落合遺跡Ⅵ』2019大成エンジニアリング㈱他 |
概要 | 落合遺跡は、妙正寺川左岸の台地上、現在の目白大学構内を中心とする旧石器時代、縄文時代、弥生時代、奈良時代の複合遺跡である。これまでの調査で、縄文時代中期と弥生時代後期から古墳時代前期には大規模な集落が営まれていたこと、7世紀後葉から8世紀には、土師器焼成坑が認められ、土器生産の場であったことが明らかとなっている。 平成29(2017)年12月から平成30(2018)年3月に行われた15次調査地点は、目白学園構内の中央西側にあたり、昭和31(1956)年に早稲田大学考古学研究室によって行われた円形校舎地点と学園本部地点の間に位置する。調査範囲は小規模であったが、縄文時代中期前半の竪穴住居跡6軒、弥生時代後期から古墳時代前期の竪穴住居跡7軒等が検出されている。 この中で注目されるのは、縄文時代中期後半に所属する21号遺構(竪穴住居跡)の床面に逆さまに置かれた縄文土器(深鉢形)である。加曽利E式に位置付けられるこの土器は、底が意図的に打ち欠かれており、何らかの儀礼行為に用いられたことが考えられる。他にこの住居内では珍しい瑪瑙原石も出土した。 |