蒔絵鉄線唐草文化粧箱
画像数:5枚
所在地 | 新宿区四谷三栄町12-16(新宿歴史博物館) |
ふりがな | まきえてっせんからくさもんけしょうばこ |
点数 | 1式 |
種別 | 埋蔵文化財 |
構造・寸法 | 高さ13.5cm 長さ19.4cm 幅15.8cm |
素材・仕上げ等 | 漆器 |
年代 | 江戸時代 |
所有者 | 新宿区 |
アクセス | JR、東京メトロ「四ツ谷」駅から徒歩10分 東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅から徒歩8分 都営新宿線「曙橋」駅から徒歩8分 |
備考 | 法正寺遺跡1次調査出土 |
概要 | 平成18(2006)年11月から12月にかけて行われた法正寺遺跡1次調査の法正寺跡84号墓から出土した。木槨内に甕棺を納めたこの墓は、18世紀末から19世紀初頭のものと考えられる。蓋石が架された状態で発見され、甕棺内は水に満たされ、土は流入していなかった。被葬者は壮年前半(30才代)の女性である。 この化粧箱は、鏡、延煙管、紙入れ、銭貨等とともに副葬されたものである。黒漆に金の鉄線唐草文を配したこの箱には中蓋があり、2段構造となっている。中蓋の上には、筆と簪(かんざし)が、下には鉄線文の漆器化粧水入、唐草文の漆器小箱、肥前の小型染付蓋物、同染付合子2点、同色絵小坏が納められていた。さらに漆器小箱内からは紫檀と考えられる硬木の琴爪6点が見つかっている。 本品は、江戸遺跡の出土例の中でも屈指の遺存状態であり、江戸時代の化粧を考える上で貴重な資料である。 |