海鼠釉丸碗

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画像数:3枚

所在地 新宿区四谷三栄町12-16(新宿歴史博物館)     
ふりがな なまこゆうまるわん
点数 1点
種別 埋蔵文化財 
構造・寸法 器高8.0cm 口径16.4cm 底径6.4cm
素材・仕上げ等 陶器
年代 江戸時代
所有者 新宿区
アクセス JR、東京メトロ「四ツ谷」駅から徒歩10分 東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅から徒歩8分 都営新宿線「曙橋」駅から徒歩8分
備考 白銀町西遺跡3次調査出土
概要  平成24(2012)年5月から7月にかけて行われた白銀町西遺跡3次調査では弥生時代と江戸時代の遺跡が発見された。このうち、江戸時代の遺跡は、水戸藩附家老中山家(2万石)の上屋敷に関わるものである。
 発掘調査では、肥前や瀬戸・美濃等の陶磁器に混じって、中山家が知行した水戸藩松岡領(現 茨城県高萩市)で製作された松岡焼の製品が見つかった。松岡焼は、領内の大塚、日棚、石岡、木皿の窯で焼成されたが、特に日棚村では良質な粘土が取れ、享和3(1803)年以降、本格的な生産が開始される。近年では松岡城の発掘調査において松岡焼が出土しており、青白色の海鼠釉や鉄釉が施された土瓶が多いことが知られている。これらは、江戸遺跡でも散見されるが、本品のような碗は珍しい。