六天坂
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所在地 | 中落合一丁目11番と14番の間を南へくだる坂 |
ふりがな | ろくてんざか |
概要 | ①この辺りは、昔雑木林で、坂上に一本の古木があった。その下に第六天の小さな祠が立っていた。それが坂名になったのであろう。土地の人達の伝えによると、その第六天の仏像は僧が住み着いて祀ったという。仏典によれば、「他者の楽事をおのれの楽とすることができる」とある。 ②第六天の仏像は、行人僧が坂側に住みついて祀ったというが、その後の所在は明らかでない。仏典によれば「第六天は欲界六天の第六番で最高所とされ、この天に生まれたものは、他者の楽事をもって自在におのれの楽とすることができるので、別称を自在天ともいう」とある。(石川悌二著『東京の坂道』) ③大正の末頃に開かれた坂である。『落合新聞』(昭和41年<1966>3月14日)には「六天坂は津軽邸から出た処の急坂で、名付けの理由は第六天の祠があるから。祠の脇にあった千年杉(二抱えもある神木であったが、戦災により傍らの第六天の祠とともに消失した)は爆撃のため今はない」とある。 |