成子坂
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所在地 | 青梅街道の成子天神社前を西へくだる坂 |
ふりがな | なるこざか |
概要 | ①『豊多摩郡誌』に「成子坂は、成子神社前の緩斜路をいふ。石地蔵は其南側にあり、年月を刻せず。古きものとも見えざるが、香火常に絶えず。稚児を喪いしものの供養する所なるにや。傍に庚申塔数基あり。延宝八年(1680)、同五年(1677)等の文字を認む。毎月十一日二十二日はこの石地蔵の縁日、また毎月二十五日は成子神社の縁日として夜店多く並び、植木・盆栽等の露店殊に多くして成子坂一円賑ひ甚し」とある。 ②『御府内備考』の柏木成子町の書上に「坂 登り凡そ一町程巾五間 右当町中程にこれ有り享保年中地蔵相建て候以来地蔵坂と唱え申候由、当時は成子坂と唱え申し候」とある。 ③『新編江戸志』には「成子宿、新宿の先、真桑瓜の名物“なるこ瓜”と云う。里談云う、むかし当所に富貴の酒屋あり、その門に鳴子を付けて家の内に綱をひかゆ。是を鳴子酒屋とその比ころいえり」と地名の起こりが記されている。 |