台町坂

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所在地 住吉町から市谷台町の中央を余丁町方向へのぼる長い坂     
ふりがな だいまちざか
概要 ①住吉町4番と5番の間から、市谷台町の中央を余丁町方向にのぼる長い坂である。坂の名は、町名によるものである。

②この坂道は、かつての市谷監獄内の中央道路であった。正門のあったのは坂下辺りである。この地は、明治8年(1875)日本橋伝馬町にあった牢屋敷をここに移して市谷監獄と称した所で、旧市谷谷町93番地に当たる。市谷監獄は明治43年(1910)に野方の豊多摩監獄に移転となり、跡地は大正に入って住宅地として開発された。

③台町坂の名は大正11年(1922)以降に誕生した坂名で、市谷谷町のうち台地の部分・93番地を分離して一町をつくり、市谷台町と名付けられたのである。

④台町の坂上、余丁町14-3には、永井荷風の旧居跡がある。荷風は離れの家の六畳を「断腸亭」命名し、そこに起居した。明治42年(1909)の作品に「監獄署の裏」がある。