新坂(荒木町・舟町)
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所在地 | 荒木町と舟町の境を北へくだる坂 |
ふりがな | しんざか(あらきちょう・ふなまち) |
概要 | ①別名 荒木坂、新五反坂 ②この坂上を荒木町へ折れる横道は昔は杉大門通りと称していたが、その名の起こりを『新撰東京名所図会』は「全勝寺は(中略)大門長くして杉樹連りしを以て、俗に杉大門と呼べり、今は杉樹は伐採し、其の道は新道に通じて直ちに市谷に達せり」と記している。全勝寺の北、新坂に少しはずれた十三番に浄土宗の西迎寺という寺がある。この両寺の間にも全徳寺という寺があったが明治初年に廃絶した。その後、寺の地所をけずり取って切り通しにしたのが現在の新道である。(石川悌二著『東京の坂道』) ③江戸時代、四谷大通り(新宿通り)より全勝寺に至る道筋を杉大門と称した。大門の左右に杉の並木が続いていた故である。この道筋は全勝寺までの参道であり、突き当たりは寺院で、北方の靖国通りヘは通じていなかった。全勝寺境内を切り通して新道が開通されたのは明治34、5年(1901~1902)の頃である。ここに坂が誕生した。これが全勝寺前の「新坂」である。 |