霞坂

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所在地 中落合二丁目14番と15番の間を西南へくだる坂     
ふりがな かすみさか
概要 ①『豊多摩郡誌』に「霞坂、大字下落合より、小学校へ開窄したる新坂なり」とある。
 まだ妙正寺川沿いが一面の水田だったので、春霞の立つ、のどかな田園風景で美しかったという。若葉の頃、萌え出た軟葉に、鶯が鳴き、うららかな辺りの景色がいかにも、絵に描いた様なものであったと想像される。

②西坂上の落合第一小学校の手前より西南へ、雑木山を切り通して、不動谷下の水田に下る新道が開窄されたのは明治43・4年(1910・1911)の頃である。新道は緩い傾斜で始まり、中程より急傾斜にくだる坂道となっており、霞坂と名付けられた。当初、霞坂は中落合二丁目の高台から中落合一丁目の新宿区立高齢者いこいの家 清風園正面前にくだる坂道であったが、昭和44年(1969)都道放射七号線(新目白通り)の開通により、坂下部分を削り取られ、新目白通り止まりの坂道となった。