太宗寺の無量寿経曼荼羅・阿弥陀経曼荼羅

  • 無量寿経曼荼羅
  • 無量寿経曼荼羅 主尊
  • 阿弥陀経曼荼羅
  • 阿弥陀経曼荼羅 主尊

画像数:4枚

所在地 新宿2-9-2 太宗寺     
ふりがな たいそうじのむりょうじゅきょうまんだら・あみだきょうまんだら
点数 二幅
種別 新宿区指定有形文化財 絵画
構造・寸法 ① 無量寿経曼荼羅 本紙寸法:縦201.5㎝、横193.5㎝、総寸法:縦262.0㎝、横224.5㎝
② 阿弥陀経曼荼羅 本紙寸法:縦202.5㎝、横194.7㎝、総寸法:縦262.0㎝、横225.2㎝ 
素材・仕上げ等 紙本 着色 掛幅装
年代 江戸時代前期
指定・登録年月日 令和6年7月5日
所有者 太宗寺
アクセス 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅から徒歩2分
備考 通常非公開。毎年7月15・16日頃の閻魔大王開帳の時に、他の曼荼羅や十王図、涅槃図等とともに公開。
概要  浄土宗太宗寺に伝来する二幅一対の曼荼羅で、無量寿経曼荼羅と阿弥陀経曼荼羅から成る。署名・落款はないが、作風から江戸時代前期に主に浄土宗の寺院の絵画制作を行っていた画僧・古磵(こかん)(1653~1717)の筆と推定される。二幅とも本尊の顔などに修復の痕跡が確認できるが、それ以外は概ね当初の図様を残しているとみられる。
 それぞれ無量寿経・阿弥陀経の経典内容をいきいきとした描写でわかりやすく描いた曼荼羅で、僧侶として経典の内容を深く理解していた古磵が、当麻曼荼羅や地獄絵などを参考に新図様を創出したと考えられる。
 太宗寺には平成2年6月に新宿区指定有形文化財の指定を受けた観無量寿経曼荼羅(大曼荼羅)があり、本件の二幅を加えると浄土三部経に基づく曼荼羅の全体像がうかがえる構成となっている。また十王図や閻魔大王像の開帳など、太宗寺における浄土宗教義の民衆への普及に重要な役割を果たした文化財でもある。

① 無量寿経曼荼羅 
『無量寿経』に説かれた極楽浄土に往生する方法を曼荼羅に表したものである。上下左右にほぼ時計回りに経典の内容が図像化され、各場面の名称や註記が墨書されている。
② 阿弥陀経曼荼羅
『阿弥陀経』に説かれた極楽浄土に往生する方法を曼荼羅に表したものである。左右と下部には経典の内容が図像化され、各場面の名称や註記が墨書されている。