巴講睦の獅子頭
画像数:6枚
所在地 | 新宿区北新宿2丁目1-1 (通常非公開) |
ふりがな | ともえこうむつみのししがしら |
点数 | 雌雄一対 |
種別 | 新宿区指定有形民俗文化財 |
構造・寸法 | 附(つけたり) [1]獅子頭木箱 一対 [2]たてがみ(鉾) 一対 [3]「焼残リ獅子頭毛ノ記」 一部 [4]焼残り獅子頭の毛(袋付) 一点 |
素材・仕上げ等 | 木造、彩色 |
年代 | 安政3年(1856)9月 |
指定・登録年月日 | 令和3年(2021)7月2日 |
所有者 | 鎧神社巴講睦 |
概要 | 巴講睦は北新宿一帯の鎮守である鎧神社の古くからの氏子で、明治41年(1908)に発足したとされる。 安政3年(1856)9月の作と伝えられる雌雄の獅子頭は、雄は角を、雌は宝珠を頂いており、鼻先に焦げ跡が残る。毎年9月中旬の鎧神社祭礼の際、巴講睦のお神酒所に飾られる。収納されている箱に書かれた墨書によると、この獅子頭は氏子の一人である土方氏が保管していたが、大正14年(1925)5月に、隣家の失火のため収納していた倉庫が延焼し、焼失しそうになった。そこで氏子の川本氏らが身を挺して取り出したところ、箱はすでに半分焦げた状態だったが、獅子頭は無事であったという。箱は大正14年9月に新調されていて、「淀橋町寿賀多会」と書かれている。 区内では希少な江戸時代の獅子頭で、現在確認されているものとしては区内最古である。規模も大きく、造作も丁寧で力強いものです。渦と呼ばれる眉や、角、宝珠の形も良く、状態はおおむね原型を保っています。 焼残りの伝承を記した箱書きや文書など、関連資料も伝わっていて、地域の信仰や民俗を知る上でも重要といえます。また、鎧神社の氏子組織である巴講睦によって今日まで大切に伝えられ、現在も祭礼に使用されている点も貴重です。 |