幸国寺の題目塔

  • 幸国寺の題目塔 正面
  • 幸国寺の題目塔 側面(向かって右側)
  • 幸国寺の題目塔 裏面
  • 幸国寺の題目塔 側面(向かって左側)

画像数:4枚

所在地 新宿区原町二丁目20 幸国寺     
ふりがな こうこくじのだいもくとう
点数 1基
種別 新宿区登録有形民俗文化財
構造・寸法 総高400.0cm
素材・仕上げ等 石造
年代 寛政4年(1792)
指定・登録年月日 令和元年6月3日
所有者 幸国寺
アクセス 都営大江戸線「牛込柳町」駅から徒歩2分
概要  幸国寺山門前に建つ題目塔は、寛政4年(1792)8月に建立された総高400cmの大型の石塔である。
 題目塔とは「妙法蓮華経」もしくは「南無妙法蓮華経」と刻んだ石塔で、妙法蓮華経の経題(題目)に釈迦の説法の功徳が集約されていると説く日蓮宗の信仰に基づいて建立される。
 幸国寺の題目塔は、正面に「南無妙法蓮華経 法界万霊」、向かって右側面に「奉唱満妙題一千部」、左側面に「奉読誦妙経一百部」と刻まれていることから、万霊のための供養塔であること、施主が連続して一千回「南無妙法蓮華経」と唱える唱題行と、百部の法華経読誦を達成したことがわかる。なお施主の曽根氏についての詳しい来歴は不明である。
 江戸時代の標準的な題目塔の形式をとるが、区内の題目塔では最も規模が大きく、保存状態も良好である。題目塔の背後に建つ山門(区指定有形文化財)とともに、江戸時代の幸国寺門前の景観を偲ばせる文化財としても意義がある。