永心寺山門

  • 永心寺山門
  • 永心寺山門 側面
  • 永心寺山門 扁額

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所在地 新宿区須賀町11 永心寺     
ふりがな えいしんじさんもん
点数 1棟
種別 新宿区指定有形文化財 建造物
構造・寸法 1階建、桁行3間、梁間1間、切妻造、桟瓦葺
素材・仕上げ等 木造
年代 江戸時代後期
指定・登録年月日 平成31年(2019)3月7日
所有者 永心寺
アクセス JR総武線「信濃町」駅、東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅から徒歩7分
概要  永心寺の山門は、主柱二本、控柱二本からなる薬医門形式であり、切妻屋根を掛け両脇に二戸を有する。薬医門は近世の禅院の山門として最も一般的な形式である。山門に掛けられた扁額には慶応3年(1867)の年号が刻まれているものの山門の建設に伴うものであるかは不明である。山門の彫刻は元禄頃の様式と推定されるが、一部の彫刻は時代が下った18世紀中頃の様式も混在する。なお本堂と山門は建設に用いられている尺度が異なるため、建造時期は異なるものと推定される。平成19年(2007)にあく洗い工事を行っている。
 区内では希少な江戸時代の山門であり、保存状態は概ね良好である。薬医門としては規模、構造形式とも正規の様式を踏襲しており、享保11年(1726)建立の本堂と合わせて総じて質の高い建造物と認められる。区内にて震災や戦災による被害を大きく受けずに両者が揃って残っている点は貴重であり、江戸時代以来の寺町の景観を残す例として重要である。