中井御霊神社文書

  • 「正一位稲荷大明神安鎮之事」
  • 中井御霊神社文書

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所在地 新宿区中井2-29-16 中井御霊神社     
ふりがな なかいごりょうじんじゃもんじょ
点数 197件
種別 新宿区指定有形文化財 古文書
年代 江戸時代
指定・登録年月日 平成26年3月26日
所有者 中井御霊神社
アクセス 西武新宿線、都営大江戸線「中井」駅から徒歩10分
備考 文化財保護の観点から通常は非公開
概要 中井御霊神社の営みに伴って作成され、伝承されてきた197件の文書群である。その構成は、寛延2年(1749)の「正一位稲荷大明神安鎮之事」を最古とし、昭和18年(1943)の「安産御守授与氏名控」まで、江戸時代のもの8件、明治時代以降のもの189件からなる。
内容は、御霊神社及び境内末社の稲荷神社に関する祭礼・寄進や、維持に係る会計・普請、さらに境内地の変遷などに関するものが大部分である。また、かつては合祀されていた不動尊(現、中井出世不動尊)に係るものも含まれている。
中井御霊神社は、かつての落合村中井の鎮守として崇敬され、安産祈願でも信仰をあつめてきた。この文書群により、落合地域における人びとの信仰面を中心とした営みを、具体的に明らかにすることが可能となる。さらに、中井出世不動尊として現在も信仰をあつめている不動尊(円空作・区指定有形文化財)の伝来を明らかにするにも得難い内容を含む。
 このように、区内に伝来する神社の記録として件数は多く、地域における信仰のありようを具体的に伝える文書としても良質である。区域全体を通して、神社文書のまとまりをもった伝存は少なく、この点からも貴重である。