新宿御苑 旧洋館御休所

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所在地 新宿区内藤町11 新宿御苑     
ふりがな しんじゅくぎょえん きゅうようかんごきゅうしょ
点数 1棟
種別 国指定重要文化財 建造物
構造・寸法 1階建、切妻造、スレート葺、庇ひさし部分は瓦棒型鉄板葺
素材・仕上げ等 木造
年代 明治29年(1896)
指定・登録年月日 平成13年(2001)11月14日
所有者 環境省
アクセス 〔新宿門〕
JR・京王・小田急線「新宿」駅南口から徒歩10分、西武新宿線「西武新宿」駅から徒歩15分、東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅出口1から徒歩5分、東京メトロ副都心線「新宿三丁目」駅E5出口から徒歩5分、都営新宿線「新宿三丁目」駅C1・C5出口から徒歩5分

〔大木戸門〕
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅出口2から徒歩5分

〔千駄ヶ谷門〕
JR総武線「千駄ヶ谷」駅から徒歩5分、東京メトロ副都心線「北参道」駅出口1から徒歩10分、都営大江戸線「国立競技場」駅A5出口から徒歩5分
ホームページ http://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/
備考 土・日・休日は一般公開
開園時間、入園料等詳細は、新宿御苑ホームページを確認のこと。
概要  新宿御苑は、明治12年(1879)から宮内省所管となり、当初は御猟場や養蚕関係施設が置かれたが、次第に皇室の植物園として整備された。御苑内の建築物の大半は昭和20年(1945)に空襲で焼失したが、旧御涼亭と旧洋館御休所は幸いその難をのがれることができた。
 新宿御苑旧洋館御休所は、明治29年(1896)に建設され、設計は宮内省内匠寮によるもので木造平屋建、本屋を切妻造、スレート葺ぶき、庇ひさし部分は瓦棒型鉄板葺である。新宿御苑中央の芝庭の北にほぼ南に面して建っており、皇族が温室を利用する際の休憩所として、また、当時、御苑内の芝生が皇族方のゴルフ場として利用されていたことから、クラブハウスとして使用された。
 明治・大正期における皇室関係の庭園休憩施設として現在残っている唯一の遺構で、当時のアメリカの住宅建築を中心に流行した様式を基本とした瀟洒な外観で意匠的に大変優れている。近年には、大正13年(1924)当時の姿に復元する保存改修工事も完了し、保存状態は良好で、わが国近代の建築界において独自の地位を築いた宮内省内匠寮の作風を知る上でも重要な建築物である。