四谷大木戸跡

  • 四谷大木戸跡 国道20号線 四谷4丁目交差点
  • 『江戸名所図会』挿絵「四谷大木戸」 

画像数:2枚

所在地 新宿区四谷4丁目 国道20号線 四谷大木戸交差点上     
ふりがな よつやおおきどあと
種別 東京都指定旧跡
年代 江戸時代
指定・登録年月日 指定日 昭和27年4月1日(史跡)
昭和30年3月28日(旧跡)
所有者 国有地(国道)
アクセス 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅から徒歩5分
備考 ※「四谷大木戸跡碑」(昭和34年11月建立)が新宿区立四谷区民センター内、東京都指定有形文化財「水道碑記」の裏側に建っている。地下鉄丸ノ内線の建設工事の際に出土した玉川上水の石樋を材料として造立された記念碑である。
概要  甲州道中の江戸の出入口の関門として、元和2年(1616)この地に大木戸が設置された。
 天保年間(1830~1844)に発行された『江戸名所図会』の挿絵を見ると、街道の両側に石垣が築かれ、石畳を敷いてある。当初は木戸門があったといわれるが、この挿絵では見られない。
 寛永13年(1636)四谷見附門が完成すると、大木戸に馬改番屋 が設けられ、出入りする荷物を検査した。番屋は四谷寄りにあり、突棒・刺股などを置き門番が警備に当たった。この番屋は四谷塩町三丁目の町持ちの番屋として設けられたもので、諸経費は町の費用でまかなった。しかし、寛政3年(1791)町入用節減令が出されたため、塩町三丁目は町奉行に馬改の免除を申請し、翌年これが認められたため廃止となった。
 石垣・石畳は残されていたが、明治9年(1876)に撤去され、現在は当時を偲ぶ遺構は残っていない。