田宮稲荷神社跡

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所在地 新宿区左門町17番地 於岩稲荷田宮神社     
ふりがな たみやいなりじんじゃあと
種別 東京都指定旧跡
年代 江戸時代、明治時代
指定・登録年月日 昭和6年12月2日(標識)
昭和30年3月28日(東京都指定旧跡)
所有者 於岩稲荷田宮神社
アクセス 東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅から徒歩5分
概要  田宮稲荷神社は、於岩稲荷と呼ばれ四谷左門町の御先手組同心田宮家の邸内にあった邸内社を起源とする。田宮家の初代又左衛門の娘お岩(寛永13年没)が信仰し、養子伊右衛門とともに家勢を再興したことから「お岩さんの稲荷」として次第に人々の信仰を集めたようである。鶴屋南北(1755~1829)の戯曲「東海道四谷怪談」が文政8年(1825)に初演されると更に多くの信仰を集めるようになる。戯曲は実在の人物からは200年後の作品で、お岩夫妻も怪談話とは大きく異なり円満であった。
 稲荷社は明治12年(1879)に火事で焼失し、その際、初代市川左團次(1824~1904)の勧めで現在の中央区新川に移転した。しかし、その後も田宮家の住居として管理されており、昭和6年(1931)に史跡に指定された。戦後、昭和27年(1952)に四谷の旧地にも神社を再建し、飛地社として現在に至っている。昭和30年(1955)3月28日に東京都指定旧跡に指定された。