紅皿の墓

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所在地 新宿区新宿6-21-11 大聖院     
ふりがな べにざらのはか
種別 新宿区指定史跡
指定・登録年月日 平成18年8月4日
所有者 大聖院
アクセス 東京メトロ副都心線、都営大江戸線「東新宿」駅から徒歩5分
概要  江戸城を築城したことで知られる室町後期の武将太田道灌(太田資長、1432~1486)に関わる伝説「山吹の里」に登場する女性・紅皿を祀ったと伝えられる板碑であり、江戸時代中頃以降に『新編武蔵国風土記稿』等の地誌類で、「紅皿塚」として紹介され、広く知られるようになった。
 中世の板碑(1枚)と、近世の燈籠(2基)、水鉢(1基)、花立(2基)が残っている。板碑は、区内で唯一となる十三仏板碑として貴重なものである。また、板碑の前には、慶応元年(1865)守田座初演の「月缼皿恋路宵闇」を興行した12世守田勘彌(1846~1897)ら歌舞伎等関係者により石燈籠等が立てられ、その存在がより知られることになった。
 紅皿の墓とされる伝承が、江戸時代中頃成立、展開し、幕末から明治初期にかけて広まっていく状況を知ることができ、新宿区域の中世のあり様や近世における伝承や芸能の伝播等を知る上で、重要な史跡である。。