高田馬場の流鏑馬

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所在地 保存会:新宿区西早稲田2-1-11 穴八幡宮内     
ふりがな たかたのばばのやぶさめ
種別 新宿区指定無形民俗文化財
年代 享保13年(1728)開始
指定・登録年月日 昭和63年(1988)3月4日
所有者 高田馬場流鏑馬保存会
備考 毎年スポーツ日の午後2時~3時半頃まで都立戸山公園(戸山3丁目、東京メトロ「早稲田」駅から徒歩5分)にて公開
概要  流鏑馬は、走る馬上から鏑矢で的を射る騎射芸で、平安時代末から鎌倉時代に盛んであった。高田馬場流鏑馬は、八代将軍徳川吉宗が途絶えていたものを復活させ、享保13年(1728)、疱瘡にかかった世嗣の回復祈願のため穴八幡宮に奉納したのがはじまりである。以来将軍家の厄除けや世嗣誕生の折りに高田馬場(現西早稲田3-1・12・13・14あたり)で行われていた。
 元文3年(1738)の竹千代(後の十代将軍家治)誕生を祝って奉納された流鏑馬は、「流鏑馬絵巻」(穴八幡宮蔵)に描かれ、当時の様子を知ることができる。明治維新後は中断されていたが、昭和9年(1934)に、皇太子明仁親王の誕生に際し、穴八幡宮境内で再興され、戦前は数回実施された。
 戦後は昭和39年(1964)に水稲荷神社境内で復活し、昭和54年(1979)からは穴八幡宮の伝統行事として、都立戸山公園を会場に、毎年スポーツの日に実施されている。
昭和60年(1985)には保存会も結成された。
 当日は、午後1時すぎに行列を整えて穴八幡宮を出発、若松町、戸山三丁目付近を練り歩いた後、会場の都立戸山公園に到着し、午後2時から実施する。