中井御霊神社の分木

  • 分木 右側が①、左側が②
  • 分木を使って的の円を描く

画像数:2枚

所在地 新宿区中井2-29-16 中井御霊神社     
ふりがな なかいごりょうじんじゃのぶんぎ
点数 2本
種別 新宿区指定有形民俗文化財
構造・寸法 ① 長さ 76.2cm 幅 2.9cm 
② 長さ 76.3cm 幅 2.4cm 
素材・仕上げ等 竹製 
年代 ① 永禄6年(1563)
② 元和6年(1620)
指定・登録年月日 昭和59年11月2日
所有者 中井御霊神社
アクセス 西武新宿線、都営大江戸線「中井」駅から徒歩10分
備考 文化財保護の観点から通常は非公開
概要  分木は、中井御霊神社で毎年1月13日に行われている弓神事備射祭まつりで使う的に、丸い円を描く際に用いるコンパスで、2本が伝えられている。
 長さ70㎝余りの竹を二つに割って作ったもので、使用法は一方の端にあけられた孔を的の中心に当てて目打ちなどで刺して固定し、円を描くための目安として刻まれた切り込みに筆などを添えて一周させて外周線を描く。あとは線の間を墨で塗りつぶす。
 2本にはそれぞれに銘文が見られる。①には表面に漆で「永禄癸亥元和六年申年葛谷村江分木分ケ遣ス」と書かれ、裏面には「永禄六癸亥年元和六年葛ケ谷江分木分遣也 中井」
と刻まれており、永禄6 年に製作され、元和6年に葛谷御霊神社(やはり備謝祭を行っている。)に譲り渡されたことがわかる。おそらく2本のうち1本を譲ったのであろう。②には裏面に「于時元和六年庚申 御五神之宮」と刻まれている。1本を葛谷に譲ったため新たに製作して一対にしたものと伝えられる。