木造阿弥陀如来立像

  • 木造阿弥陀如来立像
  • 正面
  • 側面
  • 背面
  • 尊顔
  • 像底

画像数:6枚

所在地 新宿区早稲田町77番地 龍善寺     
ふりがな もくぞうあみだにょらいりゅうぞう
点数 1軀
種別 新宿区指定有形文化財 彫刻
構造・寸法 像高 95.1㎝ 像幅(臂幅)28.8㎝ 像奥 15.4㎝
素材・仕上げ等 木造 寄木造り 白毫・肉髻珠は水晶製 漆箔仕上げ
年代 12世紀末(鎌倉時代初頭)
指定・登録年月日 平成9年3月7日
所有者 龍善寺
アクセス 東京メトロ東西線「早稲田」駅から徒歩3分
概要  細かく刻まれた頭部の螺ら 髪ほつ、伏目がちながら上品で優しさの漂う表情、丸くなだらかな肩と腰の高い胴体、彫りの浅い流麗な衣文線などの特徴から、平安時代後期のいわゆる定朝様式(平等院鳳凰堂阿弥陀如来坐像の作者として知られる仏師定朝の様式)に連なる優品であると考えられ、区内で現在確認されている中では最古の仏像彫刻である。
 作者や製作地・来歴などは不明であるが、龍善寺は寛永年間(1624~44)に三河国岡崎の上宮寺が聖徳太子像の江戸出開帳を行った際にできた寺院であることから、この像も京都を中心とした中央の仏師により製作され、もとは上宮寺に安置されていたものと推定される。なお、龍善寺が現在地に移ったのは寛文7 年(1667)のことで、その頃にはすでに本尊として安置されていたものと思われる。
 これまでに2~3度の補修を経ており、右耳から頬にかけて、背面、衣の裾などに改変や後補の痕跡がある。また、台座と光背は昭和50年(1975)に製作されたものである。