鬼王神社の水鉢

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所在地 新宿区歌舞伎町2-17-5 稲荷鬼王神社     
ふりがな きおうじんじゃのみずばち
点数 1基
種別 新宿区指定有形文化財 彫刻
構造・寸法 総高 104.0cm 水鉢部分 高さ 46.0cm 幅 80.0cm 奥行 50.0cm
素材・仕上げ等 石造
年代 不明(江戸時代)
指定・登録年月日 昭和63年(1988)8月5日
所有者 稲荷鬼王神社
アクセス 東京メトロ副都心線、都営大江戸線「東新宿」駅から徒歩3分
都営バス「抜弁天」バス停から徒歩5分
概要  しゃがみこんだ邪鬼の頭上に手水鉢をのせた珍しい水鉢である。製作時期・作者については不明であるが、江戸時代後半のものと思われる。
 水鉢の左脇には由来を記した石碑が建っており、この水鉢にまつわる伝説を紹介している。それによるとこの水鉢は、文政年間(1818~29)より幕臣加賀美某の屋敷内にあったが、毎夜水を浴びるような音がしたので、ある夜、主人が刀で斬りつけた。その後、家人に病気災難が相次いだため、天保4年(1833)鬼王神社に奉納したという。
 水鉢を支える邪鬼の肩口にはこの時の刀傷があり、これに水を注いで祈願すると、熱病や子どもの夜泣きが治るといわれ、信仰されたという。