太宗寺の閻魔像

  • 太宗寺の閻魔像
  • 太宗寺の閻魔像 尊顔
  • 奪衣婆像と閻魔像
  • 閻魔堂

画像数:4枚

所在地 新宿区新宿2-9-2 太宗寺     
ふりがな たいそうじのえんまぞう
点数 1軀
種別 新宿区指定有形民俗文化財
構造・寸法 総高 482.0cm 像高 474.5cm
像幅(裾張) 466.5cm 像奥 274.0cm 台座高 7.5cm 台座幅 512.0cm 台座奥 289.0cm
素材・仕上げ等 頭部・両手・笏は木造(彩色、漆塗り) 体部はコンクリート基礎に漆喰塗り(彩色) 玉眼
年代 文化11年(1814) 御体は昭和8年(1933)の補作
指定・登録年月日 昭和61年3月7日
所有者 太宗寺
アクセス 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅から徒歩2分
備考 通常は閻魔堂の扉越しに拝観できる。毎年1月16日頃と7月16日頃の藪入りの閻魔大王開帳の際には御開帳される。
概要  江戸時代より「内藤新宿のお閻魔さん」として信仰を集めた閻魔大王の座像である。
 文化11年(1814)に安置されたと伝えられるが、関東大震災により破損し、製作当初の部分は頭部を残すのみとなっている。体は昭和8年(1933)に現在の閻魔堂が再建された際に、左官技術者中西由造の指揮により製作されたようで、像の背中は省略され閻魔堂の壁面と一体化している。胎内は空洞で、鉄筋コンクリートの基礎柱2本がある。コンクリートにより全体の大まかな造形を行い、表面は漆喰を塗り彩色して仕上げている。
 かつては薮入りの閻魔大王の縁日が賑わい、露店が新宿追分(現新宿3丁目交差点)あたりまで連なったという。また弘化4年(1847)には泥酔した男が像によじ登り、首のヒゲを引き抜きそのヒゲで目玉をくり抜いたところ、突然体がすくみ転倒し御用になるという事件があった。世間では、泥棒が捕まったのは、閻魔の霊験であると噂され、たちまち評判となり、錦絵も摺り出された。