太宗寺の三日月不動像

  • 太宗寺の三日月不動像
  • 額に銀の三日月をいただく

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所在地 新宿区新宿2-9-2 太宗寺     
ふりがな たいそうじのみかづきふどうぞう
点数 1軀
種別 新宿区指定有形文化財 彫刻
構造・寸法 総高 200.3cm 像高 192.3cm
像幅(臂張) 76.5cm  像奥(膝奥) 36.0cm 台座高 8.0cm 台座幅 75.5cm
台座奥 73.5cm 光背高 245.5cm 光背幅 117.0cm
素材・仕上げ等 銅造
年代 江戸時代
指定・登録年月日 昭和59年11月2日
所有者 太宗寺
アクセス 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅から徒歩2分
備考 通常は不動堂の扉越しに拝観できる。毎年7月16日頃の閻魔大王開帳の際には御開帳される。
概要  右手に三鈷剣、左手に羂索を持ち、石製の台座上に立つ銅造の不動明王像である。
 額の上部に銀製の三日月を戴くため、通称三日月不動と呼ばれ、像の上の天井・屋根には天窓が設けられ、この銀製の三日月に日光(あるいは月光)が射し、輝くよう工夫されている。眼と牙は、本体とは異なる銅合金(赤銅)で造られたものをはめ込んでおり、表情は厳しい中にも端正で落ち着いた趣がある。腕や胸の盛り上がる筋肉も、丸みを帯びたなめらかな曲線を示し、優しさと格調の高さが感じられる。
 江戸時代の作とされるが、製作年代・作者は不明である。寺伝によると、この像は高尾山薬王院に奉納するため甲州道中を運搬中、休息のため立ち寄った太宗寺境内で動かなくなったため、不動堂を建立し安置したと伝えられる。