法身寺文書

  • 投機の偈

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所在地 新宿区原町3-82 法身寺     
ふりがな ほっしんじもんじょ
点数 5点
種別 新宿区登録有形文化財 古文書
年代 江戸時代
指定・登録年月日 平成11年(1999)1月8日
所有者 法身寺
アクセス 都営大江戸線「牛込柳町」駅から徒歩3分
備考 文化財保護の観点から通常は非公開
概要  臨済宗円覚寺派法身寺に伝来する文書群で、徳川家綱公帖(2通)、徳川綱吉公帖(1通)、投機の偈(一幅)、仏祖正伝済家相承一大事(1枚)の計5点。
 徳川将軍の公帖は、法身寺の中興浮山碩然が、諸山から十刹を経て鎌倉五山の円覚寺の住職に任じられていく過程を示す史料である。投機の偈は、法身寺第七世住職の碩満と師匠碩鈍との機機投合(師から弟子に、仏法が以心伝心に伝わったことを示す)となったことを表したもの、また仏祖正伝済家相承一大事は、臨済宗幻住派の法脈(仏法を伝えていく師弟の系図)を記したもので、前述の碩鈍と碩満の関係も確認できる。
 これらの史料は、法身寺の歴史や住職の履歴を明らかにするとともに、禅宗史上、法脈などにおいて特異な性格をもつ臨済宗幻住派の研究を進める上で貴重である。