長延寺坂

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所在地 市谷長延寺町内を東から西へのぼる坂     
ふりがな ちょうえんじざか
概要 ①長延寺に詣でる坂。芥坂ともいう。

②『御府内備考』には『坂:登拾間程幅三間程、右は竈へつつい横町より長延寺谷町エ上り候坂にて、坂名は之無、尤も御武家屋敷境にて町内持の場所にては之無候」とある。江戸時代は無名の坂であった。

③曹洞宗万昌山長延寺は、文禄3年(1594)の創建で、昔は境内四万八千坪を有する巨刹であったという。しかし、明治の末頃には荒廃して廃絶となり、跡地は長延小学校となった。現在は都営の長延アパート団地となっている。昔の長延寺の名残りといえば、長延団地へ上るゆるやかな坂道(旧参道)=長延寺坂=があるのみである。近年、この旧長延寺に向かう参道の坂道を、自然に長延寺坂と呼ぶようになった。